「衣・食・住」日々の生活の中で、私の好きなもの事をご紹介しています。
時には身勝手な自慢話、時には耳より情報、時にはつまらぬウンチク話・・・
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◆ 青木俊久さんの塩沢コシヒカリ / 2006年 9月

9月は、心待ちにしている「新米」の季節です。
一昨年の9月のこのコーナーで、「新米」を更に美味しく炊いてくれる《一志郎さんの炊飯土鍋》をご紹介させて頂きましたが、今年はその主役の「お米」です。

私は去年から、新潟県南魚沼市の青木俊久さんの《塩沢コシヒカリ》を、年間予約購入しています。かの日本一美味しいお米、魚沼のコシヒカリです。 《青木さんのコシヒカリ》を《一志郎さんの土鍋》で炊こうものなら・・・ もう無敵です! 

今年5月、引越しの際にお世話になった方々、男性ばかり4人をご招待して食事をした時のことです。 最近は、たいがい最後にお出しするご飯を召し上がらない方が多いし、今日のお客様は男性ばかり(お飲みになる方ばかり)だし、と、一番小さい《一志郎鍋》で、取りあえず白米(もちろん、青木さんのお米)を用意しました。 これが何と足りなかったんです。。。 客人をお迎えしてこんなに恥ずかしい思いをしたのははじめてでしたが、皆さん、「美味しい、美味しい」を連発。「おかわり、ありますか?」と…。 数日後、お礼のお便りが届き「白いご飯があんなに美味しいものとは思いませんでした。また、誘って下さい。」と、わざわざ書き添えて下さいました。

多分、私が初めて《青木さんのお米》を頂いた時と同じ感動だったのでは・・・。
青木さんをご紹介下さったのは、東京の生徒さんSさんです。彼女から頂いたお米があまりに美味しかったので、例によって「分けて頂けませんか?」と厚かましいお願いをしました。

Sさんのお父様がお米屋さんだったとお聞きしていたので(残念ながら今はお商売をなさっておられません)安易に入手できるものと勝手に思い込んで、実は無理なお願いをしてしまったようです。 つまり、私はSさんの年間予約分を横取りしてしまった訳です。

その昔、Sさんのお父様が魚沼の地を直接訪ね、方々の農家に契約をお願いしてまわる中で、皆、断られたのに、青木さんのお父様だけがお話を聞いて下さり、快くお米を分けて下さったのだとお聞きしています。“ご縁”というのはわかりませんね。そのお蔭で、今こうして私までもが《美味しいコシヒカリ》に巡り合えたのですから。。。

以前は、顔も知らない農家の方々に感謝をして味わっていた「新米」ですが、お目にかかった事はなくとも、お電話やメール、あるいは青木さんのHPを通じて「この豪雪のなか… この暑さのなか…有難い〜」と、より近しく親しみを感じながら感謝の気持ちも倍増します。