
「衣・食・住」日々の生活の中で、私の好きなもの事をご紹介しています。
時には身勝手な自慢話、時には耳より情報、時にはつまらぬウンチク話・・・
ご感想、ご意見など、お寄せ下されば嬉しく存じます。
◆ 櫨山
実則さんの椿の鉢 / 2005年 12月
櫨山実則先生は、鹿児島在住の陶芸家です。裏千家学園の先輩に頂いた銘々皿が気に入って、追加の注文をさせて頂いたのがご縁で、京都や神戸での個展にお伺いさせて頂きました。そこで見つけたのが、この可愛い《椿の鉢》です。
“魯山人の写し”との事ですが、直径15センチの輪花が何とも愛らしく、織部の釉に白の椿がよく映えます。この鉢の他にも同じ椿をモチーフにした銘々皿、湯呑み、大皿などもありますが、私は、とにかく、この鉢が大好きです。
「椿」という図柄から、やはり、使うのは“冬場”になります。白いお菓子(かるかん、酒饅頭、上用まんじゅう、冬籠り等)、蕪の炊いたん、芋の煮っころがし、おろし和合、お漬物。。。やはり、白いおかずが似合います。
櫨山先生は、このように“魯山人の写し”がお得意ですが、他に“粉引き”や、“織部”のものもお上手で、個展にお邪魔した時にはあれもこれも欲しくなりました。先生も奥様も、とてもおっとりとした…大らかで穏やかな方で、お電話でお声を聞くと何だかホッとする感じです。こちら(客)が注文した作品の中に、「たんかん」という美味しいみかんをた〜くさん詰めて下さったり、出来立ての新作を惜しげもなく「お使い下さい」とお送り下さったりして… その暖かで優しいお人柄が作品にも表れているのかなぁ〜と、思います。
|