「衣・食・住」日々の生活の中で、私の好きなもの事をご紹介しています。
時には身勝手な自慢話、時には耳より情報、時にはつまらぬウンチク話・・・
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◆木村 雅也子さんの紅型《ぺーぱー編》 / 2005年 1月

子供のころ、お正月の楽しみは何といっても「お年玉」! 哀しいかな、いつの頃からか、もらう立場ではなく、あげる立場に・・・ 子供心に、下さる方の「ぽち袋」のセンスを感じたことはありませんか? つまり、流行のアニメの主人公のものとか、ディズニーのキャラクターものとかで戴くと、「このおばちゃん、さすが!」と感じたり・・・ きれいな和紙のもので戴くと、何だか大人扱いされているようで嬉しかったり・・・ということです。 まぁ、こうした感情は大人になっても同じで、100円ショップの封筒と、和文具店の季節の金封とでは、正直なところ気分が違います。


今日は「ぽち袋」や「金封」のお話がしたいのではなく、《紅型》のお話です。写真の金封、葉書、扇子などは、《木村 雅也子さんの作品》です。木村さんは、私にとっては茶道、料理、和菓子と、3教室にご参加下さる、ありがた〜い生徒さんですが、同時に私の尊敬する女性でもあります。なんと、ご職業は医師。妻であり、母であり、ドクターです。
世の中には、神様から二物も三物も与えられた方がいるものですね。一体、どのような時間の使い方をすれば、木村さんのように動けるのだろうか?と、いつも感心、尊敬しています。仕事もして、家事もして、趣味の世界にも手を抜かない!本当に充実した人生をお過ごしなのだと思います。


今月、ご紹介するのは、《ぺーぱー編》 生徒さんのご結婚やご出産などの折には、写真のような世界に一枚しかない「ご祝儀袋」を作っていただきます。また、私は、オリジナルの「手作りの名刺」の作成もお願いしました。差し上げた方(特に、女性には)大好評です。これら写真の他にもランチョンマット、一筆箋など、大作には額装もあります。


木村さんの作品の特長は、何と言っても「お色」のあると思います。「濃淡」「混ぜ込み」「ぼかし」・・・独特の「色の表現」は本当に素晴らしいと思います。《紅型》は、本来、型で抜いた図柄を布に染めてゆくものなのでしょうが、そういった大作の合間に、このような日々の生活に役立つ小物を自らの手で制作、活用なさる・・・素晴らしい事だと思います。