「衣・食・住」日々の生活の中で、私の好きなもの事をご紹介しています。

時には身勝手な自慢話、時には耳より情報、時にはつまらぬウンチク話・・・

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◆  三河屋の《煎酒》 / 2010年 6月

 

京都の友人から「コレ、試してみて! とっても重宝するから ぁ〜」と勧められたのが東京・銀座の三河屋さんの「煎酒」という調味料です。 梅の香りのするまろやかな淡口醤油といった感じのものです。 添えられたパンフレットによると「煎酒」というのは、日本酒に梅干しと花ガツオを加え、ことことと煮詰めた江戸時代の調味料だそうです。  塩分が一般の醤油よりも4割も少なく、有機栽培による南高梅を使用!など、ヘルシーさと美味しさを謳っています。

確かに友人が言うように白身魚の加減酢にはピッタリ!でした。 鰹の旨味と香り、梅の酸味と風味が程良くて、白身の魚にはよく合いました。 お店が添えてくれているレシピ集の中から色々試してみましたが… 「定番」とされている温または冷奴は私にはNGでした。(笑) お豆腐には、ちょっぴり物足りない感じです。 気に入ったのは「和風パスタ」 大葉との相性はバッチリ!です。  他には、ありきたりですが「若布の酢のもの」の味付けや、「長芋の叩き」や「大根おろし」にかけても美味でした。 お店では「煎酒+オリーブ油+胡椒」のドレッシングをお奨めですが、私は一番だしで割って様々な「お浸し」にするのが最も美味しいように思います。

最近は砂糖・塩・酢・醤油などのいわゆる調味料も用途や産地などで細分化され、どれを選ぼうかと迷うほど種類が増えている上に、「すき焼きの割りした」とか「煮魚のだし(煮物のだし)」とか「麺類のつゆ」や「すし酢」も… ちゃんと合わせてくれた、それこそ「調味料(だし)」が多く出回っていて驚く事があります。 私などは「タレ」や「だし」を割合(比率)で習ったため、それが最も安心で美味しいと決め込んでいましたが、市販品にもこうして便利に使えて美味しい物があるのだという事を再認識しました。 

銀座にある、この三河屋さんというのは“江戸時代の生活と食文化を今日に伝える”をモットーに「江戸四季・食・風情」を提供するお店なのだそうです。 次回の上京の折にはパンフレット の中で気になった「煮ぬき汁」という江戸伝統の麺つゆ=味噌味の麺つゆ というものを求めてみたいと思っています。