「衣・食・住」日々の生活の中で、私の好きなもの事をご紹介しています。
時には身勝手な自慢話、時には耳より情報、時にはつまらぬウンチク話・・・
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◆  佐久間顕一さんの合掌童子の絵 / 2008年 8月

 

今月の末には、地蔵盆がありますね。 私が子供の頃から、夏休み最後の大事なイベントでした。 近所のお地蔵さんをあちこち回り、おやつをもらう! 皆の楽しみでした。 他所のエリアの友達を連れて行っても、子供であれば分け隔てなく、お菓子が貰える。。。 祖母の家の周りにはいくつもお地蔵さんがあって、妹や従姉や友達たちとお地蔵さんのハシゴをしたことを覚えています。

私が幼稚園の頃、母が大きな手術をし、私は祖母の元へ妹は叔母の家に預けられました。 祖母はお地蔵さんの前に来ると必ず「お母さんが早く良くなるようにお願いしなさい」と、立ち止まって手を合わせるように言いました。 そのお蔭で私は今でもお地蔵さんを無視することが出来ません。(笑) 今でもスーパーの行き帰りにセンター街のお地蔵さんの前で立ち止まって手を合わせてしまいます。

そんな私が思わず衝動買いしてしまったのが、佐久間顕一さんの《合掌童子》の絵です。 もう20年近く前の話ですが・・・。 
胸元で手を合わせ、優しく目を閉じている様子のこの絵を、当時、佐久間先生は10万体を目標に描いておられるとお聞きしました。 最近になって、その数は18万体を超えたのだと知りました。 世界の平安を願って40年以上、ひたすらこの絵を描き続けておられるのだそうです。 因みに私の絵は89458枚目、あの阪神大震災の折、壁から振り落とされれて額縁がバラバラになったものの 、汚れることも破けることもなく無事でいてくれた私の大事な絵です。。。

人々の祈る姿は洋の東西を問わず、胸元で手を合わせ、瞳を閉じる。 この姿だと思いませんか? 穏やかで温かいこの絵は「今日も平穏でありますように」と毎朝手を合わ せる、我が家のお地蔵さんみたいな存在です。(笑)