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◆ ガラスの箸置き / 2007年 7月

 

いよいよ夏本番です。 日々の器も季節ごとに入れ替えるような豊かな生活に憧れながら、収納その他を考えると、せいぜい、折敷や箸置きを夏のものに…!といったところです。(笑) もちろん、この季節にはガラスの器、籐のもの、涼しげな色のもの、青磁、白磁のように薄手の器が多く登場してきますが、食卓で最も手軽に季節感を表現出来るのは《箸置き》ではないでしょうか?

仕事柄《箸置き》という小物が大好きです。 小さな箱に収まり、収納にも金額的にも嵩張らないのが良いです。(笑) 《箸置き》のコレクションをなさっておられる方は、案外、多い事と思います。 

我が家が真夏に使うガラスの《箸置き》は、生徒さんからイタリアのお土産に頂いたキャンディの形をした、いわゆる「雑貨の見立て使い」です。頂いた10個をひとつも欠かすことなく、もう14〜15年も愛用させて頂いています。 数年前、神戸阪急内の雑貨店でも「箸置きとしてお使い下さい」と山のように売られていたので、同様の使い方をなさっておられる方も多いかと思います。 只その時に見たのは、色目がもっと派手で、とてもポップな感じのものでした。

頂いたこの《箸置き》は色目が‘緑’と‘淡い紫’で統一され、とても涼やかです。きっとTさんとKさんのお二人は、たくさんの中から一生懸命にこれらを選んで下さったのだと思います。毎夏、この《箸置き》を使う度に、我が家ではお二人のことが話題になり、これもまた嬉しいことです。

それからもうひとつ、従姉妹のAちゃんからもらった、とてもシンプルで上品なカガミクリスタルの《箸置き》です。 さすがは宮内庁御用達です。 重さと輝きが違います。 和食でも洋食でも…きちんとした正統派のお料理の際には、必ずこちらを使います。こちらもまた20年近くになる愛用品です。

興味を持って夏のガラスの《箸置き》を見ますが、ねじった棒状のものや小石のようにころんと丸いもの等、最近は金粉や色ガラスを混ぜた洒落たものもありますが、どこか在り来たりで… 「ま、いいか」と買う気にならず、ずっとこの二つを取っかえ引っかえ使っています。