「衣・食・住」日々の生活の中で、私の好きなもの事をご紹介しています。
◆ 鱧のフライ / 2010年 9月
私の勝手で先月に閉じてしまった「料理教室」、その最後のお教室のメイン料理は《鱧すき鍋》でした。 過去12年間のお教室の間に(皆さまからのリクエストもあり)何度も登場している我が家の十八番です。 昨年の夏は梅干しを加えアッサリした出し汁で仕立てる《鱧しゃぶ》が好評でした。 今年の 夏には新しい方々の為に再度《鱧すき鍋》をお伝えすることを、昨年のその時からお約束していたのです。 《鱧すき鍋》はというと、だし汁に鱧の骨と玉ねぎを加えてコトコトと… 旨味と甘みが浸み出たコックリとした濃い目の出し汁でしっかりと味をのせ、すき焼き同様に溶き卵で頂きます。 関西では夏の魚と言えばとにかく《鱧》ですね。 天神祭りにも祇園祭りにも欠かせない魚です。 私も、何が好きって《鱧》大好き! 鮪が無くなっても困らないけど鱧が無くなったら悲しいですね。 今年は鱧が出回るのがとても早かったです。 葵祭の時に京都で頂き「まだ5月なのに?」と驚きました! 以前はみな淡路産を喜びましたが、最近では早い時期は韓国産これからの季節は国産のものが美味しくなります。 今月のお気に入り、それは《鱧のフライ》です! 鱧といえば皆さん「落とし」と仰いますが、私は「落とし」は好きではありません。 好きなのは《焼き霜造り》と先述の《鱧すき鍋》ですね。 数年前までは… (笑) 《鱧のフライ》は’06年の朝日新聞をご覧下さり教室にお越し下さった姫路のNさんから教えて頂いた実に美味しい食べ方です。 塩、胡椒をして普通にフライの要領で衣をつけて油で揚げます。 我が家では鱧の“天ぷら”は食卓に上りますが活け鱧をあえて“フライ”にする発想は無かったですね。(苦笑) 考えてみレば白身魚の極上品です! 骨切りをしていますから身は柔らかくふっくらです。 パン粉のカリカリとした食感が淡白で柔らかな白身にマッチして本当に美味です! 高級魚である活け鱧に、こんな家庭的な調理方が合うとは知りませんでした。 Nさんは姫路の浜で常に新鮮なお魚を求められるそうで… 特に魚には厳しい目を持っておられる方でした。 この《鱧のフライ》のように、きっと私よりずっと沢山の美味しい魚料理をご存知だと思います。 近所で新鮮な魚が入手できる環境も羨ましいですね。 夏になり《鱧のフライ》を作るたびにNさんの事を思い出すことでしょう。 ありがとうございました♪
スミマセン!写真… 撮ったのですが… どこかに紛れ込んだか、間違えて早々に削除したのか、見つかりません!
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