「衣・食・住」日々の生活の中で、私の好きなもの事をご紹介しています。
◆ ちりめん細工の鏡餅 / 2010年 1月
皆さまのお宅では当然「鏡餅」はお飾りになられることと思います。 最近は… と言っても、もう随分以前から、「鏡餅」は外装はプラスチック製の形ばかりで、その中に真空パックの小餅が詰まったのものになっているそうですね。 何だか、風情のないお話ですね。 実はお恥ずかしい事ながら我が家では父が他界してからは「鏡餅」と「にらみ鯛」は飾らなくなりました。 いけない事だと思います。 (苦笑) 教室には花木さんから頂いた「ちりめん細工の鏡餅」を飾ります。 全部で4つあります。 あの大きくてふくよかな手から、どうしてこんな小さなものが作れるのかしら?と思うほど、干し柿も… 海老も… 精巧に出来ています。 はじめて目にする生徒さんは皆さん、「わぁ〜」と手に取ってご覧になられます。 花木さんの作品はこの「お気に入り」のコーナーで、ず〜っと以前に《五月人形》を紹介していますが、妹は「お正月の鏡餅が一番好き!」と言います。 もちろん私も大好きです。
今年の表紙に使いました「猫のような寅」のちりめんも花木さんの作品です。 あの優しい顔、可愛らしさが、そのまま花木さんの優しさです。 何故か干支始めの「子」の年からではなく、12年前のこの「寅」から「未」の年までちりめんの干支飾りを頂いています。 「申」の年には「間に合わなかったので…ごめんなさいね」と、お友達が描かれたという三番叟の色紙を持って来て下さいました。 それが最後に頂いた贈り物でした。 今年は花木さんの七回忌です。 花木さんをご存じの生徒さんも少なくなりましたが、「作品は残りますね」と皆さんといつも話す事です。 何のご恩返しも出来ないままにお別れすることになり… せめて、毎年その季節ごとに… 作品を飾らせて頂くことが私に出来る供養だと思っています。 話は少し横道に反れましたが、花木さんの作品達は私の大切な大切な宝物です。
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