「衣・食・住」日々の生活の中で、私の好きなもの事をご紹介しています。

時には身勝手な自慢話、時には耳より情報、時にはつまらぬウンチク話・・・

ご感想、ご意見など、お寄せ下されば嬉しく存じます。

 

◆  グールのリトグラフ / 2009年 4月

 

以前住んでいたマンションは、一般的なファミリーマンションの割にはリビングがまぁ広い方で… つまり、広い白い壁を有していました。 それまで日本家屋に育った私は家具を置く事が好きではなく、そのちょっと広めのリビングにはソファーとテレビだけ ! 白い壁は全くの空間のまま!でした。 となると何か絵を飾りたくなるから不思議ですね。。。

バブル全盛期のころ、京都の知り合いが神戸でギャラリーを開きました。 お店に運びきれない絵画の為に我が家の北側の部屋を倉庫としてお貸ししたのが間違いの始まり(笑)でした。 その白い壁には何を掛けてもよく映えて… その 空間の広さから、あまり小さな絵は何処か間抜けな感じで、少し大きめのものがより素敵に見えました。 

大切な商品にも関わらず… その友人が来た折に色々と掛け替えてみては「これがいい、あれがいい」と、つい買ってしまったリトグラフが数点あります。 私が買える範囲のものですから大した金額のものではありませんが、季節に合わせ… 何となく色のイメージで… です。 

中でもお気に入りは春と秋のものです。 本来、私はこうしたフワフワした絵は好きではありません。(笑) 印象派?と言われるような絵は苦手です。 ラインのはっきりした絵が好きなんですね。 ただ、この2枚のリトグラフは色合いがそれぞれの季節にピッタリで「ああ、春が来た♪」「ああ、もう秋だな…」と感じさせてくる気がするのです。

春はグールのものでピンクとブルーのパステル調です。 3月と4月にはこの絵をかけることに決めています。 春を感じさせるのは淡いピンクの額装のせいでもあると思います。 掛け物にとって表装が大切であるように、絵にとっての額装も大きなウエイトを占めるものだと、いつも思います。