「衣・食・住」日々の生活の中で、私の好きなもの事をご紹介しています。
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◆ ヒゲタ醤油の江戸造り醤油《玄蕃蔵》 / 2007年 9月

 

先月同様、東京の生徒さんから教えて頂いた“美味しいもの”です。

ヒゲタ醤油さんの「江戸造り醤油《玄蕃蔵(げんばぐら)》」というお醤油です。 この《玄蕃蔵》は、江戸の往時にならい秘伝の仕込み方法で年に1回だけ特別に醸造される限定品です。

前年の11月に仕込み、翌年の五節句、つまり人日の節句(1月7日)に初櫂入れ式、上巳の節句(3月3日)に諸味改め式、端午の節句(5月5日)に諸味奉納式、七夕の節句(7月7日)に秘伝極めの式が其々行なわれ、重陽の節句(9月9日)に蔵出しされる というお醤油で、毎年9月の半ばに届きます。

最初に頂いた時は、関東のお醤油なので、きっと色も濃く辛い(塩気がきつい)ものだろうと思っていたのですが、大きな間違い!でした。 少し赤みのある澄んだ色をしていて(ちょうど淡口醤油のような色です)お味もまろやかで、良い香りのお醤油です。 そのまま少し飲んでみても平気です。 本当に驚きました。 

私は関西人なので、濃口醤油はキッコーマン、淡口はヒガシマル、たまりはまる金に決めていました。思えば、それまで銚子のお醤油を頂いたことがなかったかも知れません。 今では、調味料としてではなく… 冷奴、お造り、お寿司、お漬物など直接食するものには欠かせないお醤油です。