「衣・食・住」日々の生活の中で、私の好きなもの事をご紹介しています。
◆ 父の形見のカーディガン / 2011年 1月
この冬は、本当に寒いですね! クリスマス寒波、お正月寒波、センター試験寒波… 週末ごとに寒波がやって来ています。 我が実家のある神戸市北区は「神戸のチベット」と呼ばれる寒冷地?です。(苦笑) 確かに、教室のある三宮との気温差は日中でも2〜3度、朝晩では5〜6度も違います。 加えて我が家は古い日本家屋ですから隙間風が入り… 暖房の無い部屋は屋外と同じです。 昨年までは三宮に住んでいましたから「鈴蘭台がこんなに寒い」事をすっかり忘れていました。(笑) その寒い実家で私がずっと離さず着ているのが、今月のお気に入り《父の形見のカーディガン》です。 その昔、妹と私がサンモトで大奮発してプレゼントしたものです。 父は重たい衣服を嫌いましたので、母も我々も、その点には気を使いました。 そのお蔭で、本当に軽くて暖かいです! 当時の父に、色目は少々おじいちゃんっぽい感じでしたが襟元が可愛らしくて… よく似合っていましたし、寒冷地に住まう父のお気に入りでもありました。 サイズ的に私しか合う者がおらず… 有難く私が着用しているのです。 が… その私にも袖が長くクルクルと袖口を2つも折っていますし、丈も腰まですっぽり収まります。 胃の手術の後はとてもスリムで、長身ながら男性としてはキャシャなイメージの父でしたが、さすがに体格としては大きかったのだなぁ〜と感じることです。 今 月9日、父の8回目の命日を迎えました。 父が着ていた年数よりも、私が着ている年数が長くなってしまいました。
もうひとつ、父の形見として愛着使用しているものに、父の黒紋付で作ってもらった“甚平”があります。 黒の紋付袴など誰も必要とする者もなく、捨てるのも勿体ないな〜と思っていたところ、友人が裏にフリースを付けて母と3人にお揃いの“ベスト”を作ってくれました。 これまた、軽くて案外暖かいのです。 しかし大きすぎて… 洋服の上にはどうもダサいというか、野暮ったいのですが、着物の上から羽織るには持って来い!なのです。 私のものには右肩に、妹のものには左肩に家紋が少しずつ入っています。 黒の羽二重の光沢が着物には、よく合います。 なので私は“ベスト”ではなく“甚平”として活用しています。
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